例えばペットボトル飲料を買っている家は、飲み終わった後の空ペットボトルをどうしていますか。園芸の水やり・乾物の保管・お米の保管・パスタの保管・小物入れなどいろんな活用の仕方を見かけますね。
自由研究の工作の材料としてもうってつけです。とはいえ、ひとつひとつを加工していたら大変な手間になるでしょう。ましてや子供の自由研究です。そこで、今回は私の経験を元に、お手軽かつダイナミックな工作例を紹介したいと思います。
自由研究でペットボトルを使うことになったきっかけ
きっかけは幼稚園のペットボトル工作の時間でした。みんな、いろいろなアイデアを出すのですが、加工が難しいのはみんな一緒。ですので、ロケットとか花瓶だとかシンプルな作品がありました。僕はというと、よせばいいのにペットボトルで都市を作るとかなんとか言い出してしまったようで、幼稚園の先生に呆れられた記憶があります(笑)。というのも、当時ポートアイランドができたかなんだかで、その近未来的な外観に5歳の僕は強烈に魅せられてしまったからだったんです。
自由研究でペットボトルの工作アイデアはどこから?
ペットボトルシティを作ろう!
ペットボトルを使った工作はしなければならない。かといって複雑な加工を施して何か動物を作ったりすることはなかなかできない。とはいえそれなりにクオリティの高いものは作りたい。そしてなにより自分が近未来都市に魅せられた(笑)こうした経緯から僕はペットボトルでビル街を作ろうということになりました。
ペットボトルをよく見ると、ひとつひとつの形が違うし、大きさも違います。これを何かに使えないか?というと、よく考えるとビル街ととても似ているんです。これらをくっつけると、なんとあっという間にペットボトルシティの完成です!ビルっぽくするためにマジックで色を塗っていくのですが、窓を描いたり人を描いたり表面がのぺっとしているのを活かして自分の想像をこれでもか、とつぎ込んで行きました。
工作自体はシンプルで、建てたペットボトルに絵を描いて並べるというもの。出来た時は市長になった気分で嬉しかったです。憧れの近未来都市が目の前に!
自由研究でペットボトル工作の苦労した点
ペットボトルシティは移動不可能な都市だった!
そう、それが本当の都市であればビルの移動なんて考えなくてよかったんです。ところがこれは作品。展示会場まで持っていかないといけません。都市は移動できないからどうしたものか。おまけにペットボトルは軽いですので、簡単に倒れてしまいます。都市の移動と、そもそもの建物たちを安定して立たせるにはどうするか?土台を作ってしまうことで解決しました。幸い、クラスではたくさんペットボトルが余っていましたので、周りから余ったペットボトルをもらって、いかだのような土台を組みました。ビル群は、自分の思った位置にテープで固定していきます。この方法をとることで、持ち運びもできるようになりましたし、ビルが倒れることも回避できました。
余談ですが、その後5,6年くらいして小学校でペットボトルのいかだをプールに浮かべる授業がありました。このペットボトルシティを小学生の時にしていたのなら水上都市もできたかもしれません。
今回の自由研究はペットボトルを使ったビル群作成でした。工程自体はシンプルで、また工夫もありとても楽しかった記憶があります。なにより、明らかに周りの作品と比べて自分の作品がただただ大きかったことに満足感を覚えました。大きさゆえのもろさ、という弱点を抱えてはいましたが、大きい作品だからこそ、土台をしっかり作らないといけないな、という結構大事なことを幼稚園の時に学べたのは大きかったな、と思います。
幼稚園児のインスピレーションは一体何を作り出すのかがわかりません。理解してくれて方向修正をしなかった周囲の大人に、今となってはとても感謝しています。何がその子の可能性を引き出すのかは未知数ですので、時にはシンプルでダイナミックな作品を作らせてあげるのもいいかもしれません!